Date 2025.5

Regional Fishの開発ノート Project Note

Project Note
いま地球に、いま人類に必要な魚を
Fish for future,
for the people,
for our planet.

わたしたちが開発する水産物には、誰かの笑顔や社会への貢献につながる、物語と確かな理由があります。ここでお見せするのは、近い将来実現するであろう水産物を構想する開発ノート。少しだけのぞいてみてください。

暑さに強く、
海と人にやさしい
マサバ

within 3 years
3年以内
高温耐性
マサバ
アニサキスフリー

なぜ必要?Why is it necessary?

  • マサバは日本で消費量がトップ5に入るほど身近な魚だけど、天然マサバの漁獲量はぐんと減っている。
  • 養殖しようとしても、気候変動の影響により、夏の海水温はマサバにとって耐えられない水準に。
  • 日本の食文化にも根付いているマサバを今後も食べ続けるにはどうしたら良いのだろう...。

開発できるとどうなる?What good things will happen?

  • 高温に耐性のあるマサバなら、海水温が上昇してしまった地域でも、再びマサバを養殖することが可能に。
  • 養殖ができるようになれば、天然マサバの漁獲に頼らずにマサバを確保でき、マサバを将来にわたって持続的に食べられることにつながる。
  • さらに、完全陸上養殖によるマサバは、アニサキスによる食中毒のリスクが低く、これまで食卓に登場しづらかったマサバのお刺身やたたきが、日常的に食べられるかもしれない。

「地球沸騰化」にも
負けない
マガキ

within 3 years
3年以内
超高温耐性
マガキ

なぜ必要?Why is it necessary?

  • カキは世界的にも多く養殖されている重要な水産物。日本はその中でも生産量が多く、200年以上前から養殖している地域があるほどの伝統を持っている。
  • 海水温上昇をはじめとする海の環境の変化によって、カキ養殖の生産が不安定に…。
    仮に育ったとしても身が痩せていることも。

開発できるとどうなる?What good things will happen?

  • 地球温暖化の先に予測される「地球沸騰化」と表現される大幅な海水温上昇があっても、安定して一年中身のぎっしり詰まったカキを生産することができる。
  • カキ養殖を続けられるようになることで、カキを中心とした地域の産業や食文化を守ることにつながるかもしれない。

みんなが
安心して食べられる
シロアシエビ

within 5 years
5年以内
アレルゲンフリー
シロアシエビ

なぜ必要?Why is it necessary?

  • 日本は世界的に見てもエビの消費量が多い国だけど、そのうち9割を輸入に頼っている。
  • 輸入されるエビには、使われる抗生物質や生育環境がはっきりせず、中には森林伐採や環境汚染につながる方法で生産されているものも。
  • エビを含む甲殻類はアレルギーの原因として上位に入っている。みんなが安心して楽しめるエビがあれば良いのに...。

開発できるとどうなる?What good things will happen?

  • 稚エビから全て国内で育てることで、人にとっても地球にとっても安全安心なエビを、新鮮な状態で食卓に届けることができるように。
  • アレルギーの原因物質を減らす技術によって、これまでエビを食べられなかった人たちもエビを楽しめる可能性が広がる。この技術は、多くの人にとって食の選択肢を増やす大きな一歩になる。

海の資源に頼らない
ブリ

within 10 years
10年以内
無魚粉
ブリ

なぜ必要?Why is it necessary?

  • 魚の養殖には、イワシなどを原料とする魚粉が使用されており、実は魚で魚を育てている。
  • 海の資源量が不安定になる中で、養殖を持続可能なものにしていくには、海の資源に頼り過ぎない工夫が必要。
  • さらに、ほとんどを輸入に頼る魚粉の価格は近年高騰していて、魚の価格が上がることにもつながっている。

開発できるとどうなる?What good things will happen?

  • 餌に魚粉がなくともすくすく育つブリができれば、海の資源に頼らない養殖が可能に。
  • 魚粉の輸入価格に左右されずに飼育できるので、安定した価格で魚が手に入るようになる。
  • ブリだけでなく、マダイやマサバにも展開できるかもしれない。
ミライの
イケスへ
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